長年価格を変更することは園長(沼尻光彌)の意向で行ってこなかったのですが近年の情勢で資材の高騰・送料の高騰・さくらんぼ自体の高騰でこの度苦渋の決断で価格変更させていただきました。
 さくらんぼ市場の価格高騰は昨年・一昨年の不作も影響しました。

 3年前から地元山辺町の完熟した佐藤錦の買取事業を行っております。

 それは約8年前からさくらんぼを通年で提供できる方法が無いか試行錯誤する中でさくらんぼを特殊冷凍する技術に会いました。ガイヤの夜明けで銀座千疋屋さんが「福島の桃」をヨーロッパに持って行く話でした。直ぐにその冷凍機メーカーに行き代理店して頂き・そのメーカーに日本で初めて特殊冷凍加工を依頼し良好な関係を構築しました。

 完熟佐藤錦はその瞬間食べると一番美味しいですが流通に出せません、なぜなら直ぐ腐敗するからで市場には出回らないし今までは廃棄するか周りの人々におすそ分けするしか出来ませんでした。そこで予め買取できるレベルをチラシにしてさくらんぼ農家に回収して頂ける方も確保してスタートした所思ったよりさくらんぼ農家さんに好評で、買取事業やってみて分かったのですが、さくらんぼ農家は高齢1人でやっていたり、高齢夫婦だけで行っている農家さんも多く、さくらんぼは1年手塩に掛けますが収穫は約1カ月と短く人手が確保できないと収穫・箱詰め・出荷がうまく回りませんし、朝4時から夕方までとにかく体力が必要です。そのため離農や若い人の後継者問題もあるのが現状です。

 これから美味しいさくらんぼをお届けするためにも持続可能な農業の仕組みづくりを急ぐ必要があると考えより多くの収入がさくらんぼ農家さんに行くことで後継者も増えると考えます。自分のことだけでなく周りのさくらん農家さんにも販売支援をして行きたいとこともあり価格変更させていただきました。その分より美味しいさくらんぼを提供するように邁進してまいりますので何卒よろしくお願い申し上げます。

【佐藤錦新商品開発奮闘記】

 佐藤錦買取事業の1年目は有名シェフ(辻口博啓シェフ)からさくらんぼの種を取ってと言われ取ってみたが、どうしても見た目が綺麗に出来ないので使いづらいまた特殊冷凍機が小さくて約5日徹夜しても処理能力が足りない睡眠不足でフラフラ、2年目は大型特殊冷凍機を借りるとこから始まり、また違うシェフからピューレにしてとやってみると、佐藤錦(さくらんぼ)どの果実より酸化が早く出来立てはすごく美味しいですが色もみるみる変わっていきます。だからみんなやらないんだ!(笑)山形県のフードコーディネーターに聞いてもこの現象ことを褐変といい長年誰にも克服できなかったとお聞きしました。

 有名シェフ(奥田政行シェフ)のアルケッチャーノの料理長(宮城久志シェフ)レシピ開発依頼も行って試作品で方向性も見えました。ただ、なんで酸化するんだろ??疑問が消えない。ある食品メーカー探し当てその褐変を克服する方法が見えてきました。
誰もやったことない素晴らしい佐藤錦商品を創りますので今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

持続可能な農業を支援します。
ヌマジリ.netの持続可能な取り組み一例